第3話 恐怖の感染

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 先ずは、湯船に塩をサラサラっと入れます! そして良く混ぜま~す! 準備完了です。 それから、体を綺麗に洗って、頭を洗った。 誰かに見られている気がするな……やはり今は霊に狙われやすい。 また苦痛の日々が訪れると思うと憂鬱だ。 しかも今は社会人……眠いと仕事に支障をきたす。 確、風呂場の幽霊は見えない筈だ。 でも、シャワーを背中に当てても寒いところを見るとかなりの悪意を持っている。 頭の上シャンプーの時に頭の上を見れる筈もないけど怖い……くない!! 怖くないのです!! 速攻髪を洗って、湯船につかる。 寒気が消えて行った。 失敗したなぁ……湯船に浸かった後ならこんな寒い思いをしなくてすんだのに……。 まあ、失敗しても次に活かせばいいさ~! 次は大丈夫だろう。 リンスの最中は寒気がしなかった。 塩は、いいなぁ~! 後は、玄関に塩をまいて、そしてお母さんの寝室の四隅に盛り塩をして、私の部屋に盛り塩をして台所に戻して準備完了した。 髪を乾かしていると、母さんが寄って来た。 「塩を持ってうろうろしてたって事は……」 お母さんが、気がついたらしい。 「一緒に寝ましょうか?」 「いえ……私は霊感弱いので一人の方が安……おやすみ!」 薄情者~! あ~あ! 彼氏がいればなぁー! 一緒に寝れるのに!  でも夜中の3時まで電気を付けて起きていれば安心だ。 眠れないついでに、モバの人に注意を促すかな……と言っても女の子と、ヲタクの人だけだけど。 出会い目的の人につかまると凄く大変だったから、皆と言う訳にはいかなかった。 もう50人くらいにミニメを送った頃には、1時30分になっていた。 後30分で何かが来ると思うと気が重くなって、寒気がした。
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