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早く行かなくちゃ!
なんで私はこんなに足が遅いの!?
なんでこんなに息がきれるの!?
なんでこんなに体力が無いの!?
ちくしょう!!
後少しだ!!
頑張れ私!!
カッコイイお兄さんの為に走れゆきえ!!
メ〇スが如く走るのです!!
「住職さん助けて下さい! 悪霊が家に来ているのです!」
真っ暗な家に、明かりがついた。
よかった起きてくれた。
住職さんは、私を見て固まってしまった。
私の肩を凝視している。
私ヤバいのですか!?
「お嬢さん悪い者を連れていますね。さぞや体が重かったでしょうに……」
そお言うと、私の肩をぽんぽんと叩いてくれた。
体が軽くなった。
「凄いですね! さすが住職さん!」
「仕事ですから。しばしお待ちなさい。弟子達を連れて来ます。その間に、井戸の水を体にかけておきなさい」
住職さんて、凄く頼りになっていい人だな。
……ここに来てよかった……。
さてと、言われた通りに体を清めましょう。
恐怖で疲れた心が癒される気がした。
「行きましょうかお嬢さん車に乗りなさい」
お坊さんに車!?
まあ、現代だしそれが当たり前だよね。
お弟子さんに囲まれてハーレム状態で家に着いた。
お坊さん4人もいれば余裕だよね?
でも、お坊さん達の表情は凍った様に固くなっていた。
そして凄く真剣な表情に変わっていった。
また寒気がしだした。
お坊さんも同じだろう。
私の予想よりも、とんでも無い事態になってしまったのかも知れない。
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