第3話 恐怖の感染

14/20
前へ
/567ページ
次へ
 お坊さん達の緊張感が伝わって来る。 息苦しい。 そして寒い。 家に入ると、吐く息が白かった。 何なの!? こんなの私の家じゃない!! お母さんは大丈夫なの!? 「お母さんが家にいるんです。助けて下さい!」 お坊さんは、険しい表情で私を見た。 それから、悲しい表情になった。 え? 嘘だよね!? お母さんが、幽霊に襲われる訳がないよ!! 「お母さんー!!」 私は我を忘れてお母さんの眠る部屋に向かった。 「待ちなさい。一人じゃ危ない!」 そんなお坊さんが止めるのも無視をして、母の部屋のドアを開けた。 「お母さん!!」 そんな……お母さん……。
/567ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12668人が本棚に入れています
本棚に追加