第2話 恐怖への序曲

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 一時間待ってみたけど、彼からの返事は来なかった。 この事件に恐怖を覚えた俺は、質問広場に質問を出してみる事にした。  質問広場は、モバで一番人気があるコンテンツだ。 質問広場なら、他にも同じ状態の人が見つかると思ったんだ。 早速質問を出してみた。 『モバで失踪事件が起きています。心霊現象も関与している恐れがあります。情報下さい』 後は、詳細だな。 『なお、失踪するきっかけになったのは、ある人の友達希望を承諾した事がきっかけになっています。 絡みのない友達希望に注意して下さい。 犯人の情報は、まるでありませんが、珍しいアバの様です。 もしも、変な友達希望が来たら、私に連絡下さい。 回答待っています。 よろしくお願い致します』  これで良いだろう……後は、質問の回答待ちだな……。 その時背中に、寒気を感じた! 急激に空気が重くなって急激に乾いて行く……。 何かが来ようとしている……。 俺は目を閉じて、生まれて一度もしたこともないお祈りをしてみた……。 俺も消えてしまうのか? 冷たい汗が、体から流れ出る。 【ミシミシ……パキパキ!】
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