第一章 千年後の神(?)

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母さんは入学式にだけ顔を出しに来るので、学校には別々の時間に行く。 「行ってきまーす」 「はい、行ってらっしゃい」 そうして俺は今初登校中。 途中で同じ制服を着た奴を何人か見かけたが、新一年生は見ただけですぐ分かった。どいつもこいつも緊張しすぎだろ。 俺も志望校に受かってたら、あんな風にしてたのかな・・・。いや、実際今の俺もあんな風にガチガチになってんのか?なってないよな? と、どうでもいい事を考えながら歩いていたら、知らぬ間に校門前までたどり着いてしまった。 「友也?」 突然後ろから呼ばれたので降り向いてみると、そこにはよく知っている、けだるそうな顔をしている男が立っていた。 「・・・ヤマトか?」 「あぁ、久しぶりだな」 ヤマトはぶっきらぼうに答えたが、俺の顔は自然にほころんだ。
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