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中に彼がいる、それだけで顔が綻んでいくのが自分でも分かった。
いつものようにドアを開けようと扉に手を掛ける、
ーと、
中から聞こえる声にあたしは
硬直した。
『おい、夢斗ー。今日彼女遅ぇじゃん。まさか、喧嘩したとか?』
1人の男子が伊波君と思われる男子をはやし立てた。
『は?な訳ないっしょ。何言ってんだよ』
『つかお前さぁ、まじ何なんだよ?あんな可愛い彼女もらって』
1人が羨ましいと騒ぎ立てた。
『だって、あの七海莉桜だろ?学校でも可愛いで有名じゃん。
椎名優愛と七海莉桜は。』
『あの2人と付き合うなんて、お前どんだけ強運なんだよー』
『七海莉桜は何回か付き合ってるかもしれないけど、椎名優愛は、ないんだよな。』
『お前、告白されたんだろ?何でOKしちゃったの?やっぱ、顔?
可愛いもんなー。それとも性格?』
1人の男子が最も気になる事を聞き出した。
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