秘密*桜桃

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自然と教室の中へと傾く耳。 あたしは信じていた。 きっと伊波君ならこんな時、あたしが1番欲しい言葉をくれるって。 あたしを誰よりも喜ばせてくれるって。 だから、彼の言葉を聞いて驚愕したんだ。 『…はぁ?お前ら何言ってんの?性格とか(笑)ありえないでしょ? 顔に決まってんじゃん。それ以外に何かある?俺があいつに求めてるものなんかない。株が上がるの期待してんの。あいつと付き合えば好感度上がるし?名も広がるし。』 …ーーガタンッ あたしの手からバッグが転がり落ちた。 体がフリーズしたような感覚に襲われた。 『ははっ。まじお前。ウケるわ。そういえばそういう奴だったよなぁ?お前。まじで莉桜ちゃんに同情するわ。』
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