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…やっぱりね。
ほんの数秒前まで毒を吐いていたくせに、
いざこうやってニッコリと笑顔を向ければ真っ赤になってオドオドし始める。
…本当くだらない。
夢斗に絡ませた腕をパッと離して立ち止まる。
「…莉桜?どした?」
いきなり腕を離して立ち止まった事に驚いたのか、不思議そうに尋ねる夢斗。
…あー、ダメだ。
あたし、一瞬で好きじゃなくなっちゃった。
初恋なんて浮かれたけど、儚すぎた。
「…帰ろうなんて…
言うわけねぇだろくそ野郎ー!
調子のんな!大っ嫌い。
飽きたって何ょ?意味分かんないっ…本気だったのにっ…
大好きだったのにっ…!
あんたなんか…あんたなんか
もう大っ嫌い!!
大っ嫌い大っ嫌い大っ嫌いだ!」
ポカポカと伊波君の胸を殴る。
ビクともしないけど。
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