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「ふっ。はははっ。」
泣き笑いながら壁に突き刺さった小型ナイフを抜き取ったあとズカズカとまた出窓まで向かっていき深緑色のカーテンに切りつけた。
カーテンは三分の一がぶら下がった状態で辛うじて繋がっていた。
そこに再度別の角度から振りかざした時にはぶら下がった部分は音もなく床に落ち固まっていた。
何度か息を切らしながら振りかざし、最後に勢いよく机に突き刺した。
「行くか。」
ポソリと言った後、ベッドにあった赤と黒のチェック柄ジャケットを右手に持ち部屋を後にした。
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