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「で?」
「ああ。……優のおか」
「あの女のことなら聞くつもりないから。」
木村誠司を、睨みながら言葉を遮った。
「あの女なんて言うんじゃない。」
「俺の勝手。何も聞きたくないし、言いたくもない。もう帰るわ。じゃ。」
優は即座に立ち上がりテーブルの隅を蹴った。
「いいから座れ。まだ何も話してないだろ。」
俯いたまま暫く沈黙が続き、少ししてまた優は椅子に腰掛けた。
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