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寂しい……?
マルコが……?
この白ひげ海賊団の長男的存在。
優しく頼りになる、みんなのリーダーであるマルコが、寂しいだって!?
本当にこれはマルコか、と、エースは目をパチクリさせる。
「お前は…平気だったのか…?オレが居なくても」
「…ッそ、そんな……!!」
そんなの、寂しかったに決まっている。
マルコが隣に居ないだけで、飯すら喉を通らないのだ。エースにとって、それは重大なことである。
「…ここに……居ても…いいのか?」
声が震えていた。
別に緊張とかではなく、ただ、嬉しくて。
「居てもいいんじゃねー…居てほしいんだよい」
マルコの疲れているながらに見せるその笑顔は、いつもマルコの優しい顔だった。
「……し…仕方ねーな……」
エースは踵を返してマルコの横を目がけ、ベッドにダイブした。
「仕方ねーから一緒に居てやるよ!」
そばに居たいのは、相互共同じであった。
だから今日は特別に、愛しい人の腕に抱かれて眠る。
灯りを消す前に、一度だけキスをして……
明日も……
明後日も……
これからずっと………
『そばにいて』
と願う──────。
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