いち

2/15
前へ
/274ページ
次へ
「はっ!‥‥ん?」 目を開けるとそこは見慣れた教室。だが、クラスメートたちは全員こちらを見ている。もちろん、先生も。 「いきなり立ち上がってどうした」 「え?あ、なんでもない‥です‥‥」 大人しく座る俺。 「そうか」 先生は黒板の方を向き文字を書いていく。クラスメートたちはそれをノートに写す。 何か忘れているような‥‥‥ 「あ、魔王!!」 ちょうど手元にあった定規を手に取り立ち上がる。 また注目を浴びる俺。 「‥‥誰が魔王だって?」 そういえば、この先生も魔王って呼ばれてたな。 しかも何回か本人にばれてるし。 確かチョーク投げの魔王だったはず。ほら、今にもチョーク投げそ‥‥投げた! チョークは一直線に俺に向かって飛んでくる。 ふっ、この程度【神剣クランベル(15㎝定規)】で切り刻んでやる!
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!

659人が本棚に入れています
本棚に追加