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ナイフを持った不良が近づいて覆面の肩を掴んだ。
その瞬間。
グギッと音が響き不良の肩に鈍痛。
「ぐわあああああああ!」
覆面は肩を掴まれた瞬間にすばやく不良の手を掴み返し思い切り引っ張った。それももう一人の不良が何が起こったか判断できない速さで、である。
重度の脱臼を負わされた不良は肩を庇いながら嗚咽をもらしている。そこに覆面が近づき不良の持っていたナイフを奪って思いっきり不良の太ももに突き刺した。
形容出来ないほどの叫びがあらわれた。覆面は痛みに転がっている不良の体を強引にまさぐり、財布を見つけ出した。
「山本孝。本人で間違いないみたいだな」
覆面は免許証を見て身元確認をして財布を投げ捨てた。
「いいねぇ。なかなか骨のある奴じゃないか」
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