恨みます憎みます

3/8

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「…!!……!!!」 恐怖と共に何とも言えない威圧感を感じ取った男が、この場から一目散に逃げだそうと躰(からだ)を動かすがビクともしない… 異常を感じた男は眼球を力一杯に右往左往させるが、先ほどの大きな影は見当たらなかった. いよいよ恐怖に耐えられなくなってきた男が、祈るような気持ちで目を瞑ると―― 目蓋の裏に何かの気配を感じた… 「?!!」 躰の芯から凍えるような寒気が走り、今度は目を見開こうと頑張る. しかし、それも叶うはずがなかった. 冷や汗と悪寒が絶えない中、男はこの状況を打破する策がないかを考える. だが逃げることばかりを考えていくと、空気が薄くなっていくのを感じた. もう覚悟を決めなければと諦め掛けた直後に――――
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加