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「…!!……!!!」
恐怖と共に何とも言えない威圧感を感じ取った男が、この場から一目散に逃げだそうと躰(からだ)を動かすがビクともしない…
異常を感じた男は眼球を力一杯に右往左往させるが、先ほどの大きな影は見当たらなかった.
いよいよ恐怖に耐えられなくなってきた男が、祈るような気持ちで目を瞑ると――
目蓋の裏に何かの気配を感じた…
「?!!」
躰の芯から凍えるような寒気が走り、今度は目を見開こうと頑張る.
しかし、それも叶うはずがなかった.
冷や汗と悪寒が絶えない中、男はこの状況を打破する策がないかを考える.
だが逃げることばかりを考えていくと、空気が薄くなっていくのを感じた.
もう覚悟を決めなければと諦め掛けた直後に――――
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