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‘ふふ、哀れだね.オジサン?’
まるで…
穢(けが)らわしい物でも見るかのような貼り付けた笑みで、男を遠くから観察していた男の子は――
男の言葉を受け確信を持つ.
『コイツはまた最大の過ちを犯す』と――
‘しょうがないから解放してあげるよ、一部の金縛りからハね’
赤黒い空間に光が射し込み、目蓋の重みがなくなったことを確認した男は恐る恐る目を開けていく.
すると、視界の先は真っ暗で何も見えなかった.
(なっナンだこれは!?一体どういう――!カハッ…)
思わず心の中で叫びだした男に、容赦ない制裁が加えられる.
心臓が握りつぶされる感覚に、息が詰まる男.
――――その様子を真上から見下ろす男の子の瞳には、侮蔑(ぶべつ)と狂気で充ち溢れていた.
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