25人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
エリーシャside in
三人の会話が終わり、素朴な疑問を聞いてみる
「ねぇ、ヒツジさん、何時からノエルちゃんのヒツジさんなの?」
「私は、ノエル様が産まれた時から御側で御守りしております」
小さな疑問がノエルの出生の秘密に差し当たり慌てる
「ちょっと待って!? じゃあ、ノエルちゃんのご両親の事知ってるんでしょ!」
「はい、知っています。
ですが……今はまだお答え出来ません」
「どうして?この事はお父様は知ってるんですか!?」
「はい、陛下もご存知ですよ。
時が来たら告げる事になっています」
「時が来たらって、何時なの!?」
納得できず、ノエルの秘密を隠すギャリソンに声を荒げてしまう
「もう間もなくとだけ……申しておきます……
これ以上はご勘弁を……」
そう言い、エリーシャに頭を下げる
「っ!」
ギャリソンの悲しみを帯びた様子に何も言えなくなってしまったエリーシャ
「……時が、時が来たら教えて下さいね!
ギャリソンさん。
スイマセンでした! 貴方の事情も考えずに怒鳴ってしまって」
「いえ、私の心情を汲んでいただき有り難う御座います。
時が来たら、必ず‥必ず伝えます」
エリーシャside out
最初のコメントを投稿しよう!