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「そんな事より、ノエル様のアレの事だろ!?」
我に返ったルイスはエレンに言う。
「そうだった!
ノエル様、念のためにこの魔法解毒薬を飲んで下さい!」
胸ポケットから、
黒くドロッとした液体の入った瓶を取り出した。
「エレンさん、僕の事を信じてくれ無いんですか?
僕は信頼されて無いんですか?」
目に涙を溜めながらエレンに聞くノエルに対し、エレンは狼狽えながら言い返す
「ノノノ、ノエル様!私はノエル様を信頼しています!
私はただ、貴方の身を案じているだけです。」
「本当に?」
「本当です!
そうですよ、私のノエル様がご自身の身体にそんな事する訳ないですよね!?
」
「当たり前です!皆に耳が痛くなる程注意されましたから。
世界の為ならエレンさんは僕の研究に協力してくれますよね?」
「当然です! 私はノエル様の副官です。
危険な事は、ルイスにやらせましょう」
「魔研の皆も僕の薬を飲んでくれますよね! 世界の発展の為なら皆も犠牲に成ってくれますよね!?」
ノエルは満面の笑みを浮かべている
(犠牲って、マズイ!
ノエル様を誰も止められなくなる)
「そうですよ!、ノエル様の役に立つのですから、魔研の皆さんも喜んで逝くでしょう!」
ノエルに滅法弱いエレンはそう言い、解毒薬を放り投げてしまった。
「おい!? バカヤロー!!」
ルイスは慌てて走り出した
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