ギャリソンの来た理由、ノエルの来た意味

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数日前 王宮・執務室 1人の青年が入ってきた 「陛下、仰せの通り勅命書の準備が出来ましたので署名を賜りたく…」 青年は大臣だった 大臣はリチャードの様子を見て言葉を無くした 「あっ? もう出来たのか?」 リチャードはシャンデリアに逆さまにぶら下がっていた 「陛下、書類の方は終わったのですか?」 「そんな訳無かろう、執務よりノエルちゃんの方が優先じゃ!」 「陛下…執務を済ませているのなら何をされても構いませんが、度が過ぎる様ではノエル様に報告させて頂きますよ」 大臣の言葉を聞いたリチャードは、即座に椅子に座った 「何をしておる! 早よせぬか! 全く成ってないのぉ、お主は!」 「貴方のせいでしょうが!! 貴方の!! 貴方が執務をしないから! 代わりにやる私達は寝不足なんですよ! このバカヤロー!!」 「うむ…何かすまん……」 まくし立てられて咄嗟に謝るリチャード 「ゴホン…‥すみません、取り乱しました。 では、ノエル様の案件を済ませてしまいましょう」 「うむ、良きに計らえ」 「先ず、ノエル様の理事長就任なのですが………現段階では、非常に困難かとの声が執政官から出ております」 「確かに、ノエルちゃんは魔道軍の執務に魔研での研究、終いにはまた何かやろうとしておる………だからこそ、エリーシャの居る学園に行かせるんじゃ!」 少し、淋しげに語るリチャード 「どうゆう意味ですか?」 「お主もまだまだじゃのぉ~ エリーシャはちと心配じゃが、セレナちゃんが居るからのぉ、ノエルちゃんの理事長の仕事は先ず無いじゃろぉ! 有っても机仕事が少しじゃ」 「確証が有りませんよ、 ノエル様の仕事が増える可能性も捨てられません」 「確証は有る! でなければこの様な事言わぬ! エリーシャ達はノエルちゃんを溺愛して代わりにやるで有ろう。  それに、万が一の為にノエルちゃんの補佐官2人を学園に行かせるんじゃ!」 どや顔をするリチャード 「陛下にしては手際が早いですね!?  (何時もこうで在って欲しいですね)」 「うむ、後は印を押したら……おぉ!そうじゃっ! ついでにノエルちゃんへの愛をつづろうかのぉ」 「陛下、神聖な物にその様な事を書くのは如何なものかと……」  大臣は苦笑いで言った 「何を言う! わしにとってノエルちゃんが一番じゃ! ノエルちゃんの為なら神とも戦ってやるぞい!」 鼻息荒く言い切った
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