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「はぁ~……勝手にして下さい」
呆れ顔の大臣
「本当か!? よし、ノエルちゃんの所に行こうかの!」
「いやいやいや! 何を言ってるんですか!?
まだ執務が済んでません!」
咄嗟に、リチャードの腕を掴んだ大臣
「そんな事お主がすれば良いでは無いか!
王命じゃ!お主に全て任せる、良きに計らえ!
だから、離すのじゃ!」
伝家宝刀の王命を繰り出すリチャード
「王命で有っても行かせません」
振り解かれない様に羽交い締めにして阻止する
「えぇい!離せっ!?離すのじゃ!」
大人気なく暴れるリチャード
「ンン!?誰か!誰か居らぬかっ!?
陛下がご乱心だ!誰か来てくれ!」
大臣の叫んですぐに、廊下から数人の足音が聞こえて来る
バン!! ドアが音を立てて開き
文官2人に近衛騎士2人が入ってきた
「如何されました!?」
4人の中に居る1人の近衛騎士が聞いた
「馬鹿者!早く手伝ってくれ!」
「「「「はっ!」」」」
慌てて4人も王を抑えに掛かる
「離せ!離さぬか!えぇい‥覚えて居れ!
後で牢に入れてやるからの!」
ブチン!! 何かが千切れる音がした
「お前達、バ……馬鹿を抑えていろ!!」
凄く笑顔の大臣
「「「「はい、命に賭けて」」」」
引き受けた4人の目は完全に据わっていた
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