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今日の私は本当にどうかしている。
自分の中で何が起こったのか。私にも分からない。
さっきまで黙っていた青木さんがようやく顔を上げた。
そして
『あんたみたいな幸せな家系持ちの生ぬる教師には何にも分かんない!!あたしの事なんてほっといて!!どうせあたしなんてなりたい職になんてつけないんだから!!』
泣き叫んだ。
けど私は案外冷静。
「じゃあその職、教えて?」
私もかなりの度胸持ちだなぁなんて思ったり。
『だから、なんであんたなんかに教えなきゃいけないの?あたし、信用出来ない人には何も教えない。』
「教えてくれたら帰らせてあげる。」
お前は何様だ!!と突っ込まれそうだけど、今の私にはブレーキなんてものはない。
きっと他人から見たら、奇妙な光景なんだろなぁ…。
新米底辺教師が何でしゃばってんだよ!!みたいなね。
『いや、絶対教えない。あんたなんか信用、これっぽっちもできないし。だいたいあたしを相手に何なの?今日だってあんたの質問無視したけど?』
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