*図書室の君*

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数日後、俺に転機が来た。 それは俺がいつものように図書室で勉強してるときだった。 「あのー」 俺は突然の背後からの声に驚いて、後ろを勢いよく振り返った。そこには、なんと彼女が立っていたのだ。 こじんまりとしていて、腰近くまである長い髪をふんわりとおろしている彼女の外見にふさわしい可愛らしい声だった。 そして何故か彼女は困ったようにこっちを見ていた。 「どうしたの?」 俺は平静を装って尋ねた。 「うん、あのね、進藤修也くんだよね?」 さっきと同じ可愛らしい声で彼女は答えた。 なぜか俺の名前をフルネームで知っている…嬉しい。 目さえ合ったことがなかったが彼女は俺に興味を持っていたのかな… いや…自惚れすぎか。 「そうだよ?何かな?」 落ち着いた感じで言えた…はず。 「あ、えと…毎日図書室で勉強してるよね?」 あ、知っててくれてたんだ。 ま、近くの席に座り続けてたんだ気付かない訳ないか。 「うん。」
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