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「私ね、毎日勉強頑張ってて偉いなって思ってて…」
なんだ?
なんか彼女かお赤くないか?
え…もしかして…
「そ…それでね…それで…」
まさか…いや…まさか…な?
「あの…勉強を教えてください!!」
「はぁ?」
あ、やべ。
あまりにも甘い妄想をしていた俺は、予想が外れかなりの落胆。
つか、しゃべったことない相手に告る訳ねーよな。
やべ…恥ずかしくなってきた。
「いや…かな?」
と彼女は心配そうな声で聞いてきた。
嫌なわけ…ない。
でも。
「嫌じゃないよ?でも、話したことないし、不思議で…なんで俺?」
嫌みにならないように俺は彼女に問いかけた。
「あ、進藤くんの名前を知ってる理由はね、たまたまノートの名前を見て、で、テスト上位者発表でその名前を見つけて…私ね、友達に理系の子いなくて、私数学苦手で…国語系は完璧なんだけど…」
なるほど。
俺に興味があるわけではないんだな。
でも、知っててくれたことは嬉しい。
「教え方へただけど…」
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