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美知「事件は被害者の別荘で起こりました。
被害者は大田典弘。35歳の男性で刃物で心臓を刺された模様。ほぼ、即死だったと思われます。死亡推定時刻は午前11時~午後2時頃となっております。
第一発見者はこの典弘の妻、純子、35歳。買い物帰りで家に帰って来ると、夫がリビングでナイフを突き刺したまま倒れていたとのこと。帰宅は午後3時頃だったそうです。
また、この別荘は山の中にあるため、ほとんど人の出入りはありません。」
山本「つまり容疑者が絞られるということだな。」
美知「はい、その通りです。
この別荘にいたのは、被害者の典弘と彼の大学時代からの友人である花見 猛だけです。
この猛が事件後行方を眩ませていたことから容疑者として身柄を拘束し、現在刑務所の中となっております。」
山本「もう、事件は解決してるんじゃないか!」
美知「はい、山本警部がこの病院で寝ていた3日の間に犯人も捕まり解決ということになっているのですが
どうしても、この犯人の分かりきった事件で山本警部が言った『犯人が分かった』という台詞がどうにも引っ掛かっちゃて~」
山本「なるほど~、だから君は私が目覚めるのを待っていたと。」
美知「いやいや、それも確かに気になってはいましたけど、ここに来たのは素直に警部のことが心配になって…………」
山本「ハハハハハ、冗談だよ。美知君。病院にまで来てくれたこと感謝するよ。」
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