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「――えっー、続きましては――」
授業終了まで、15分を切った時、例の髭ゴリラが次の火器の説明に入った。
早く終われ、早く終われ、とまるで上映前の映画の予告編を見ている時と同じような感覚。すごく懐かしい。
「あぁ……」
凄く二限目が、待ち遠しい。
二限目は屋外実戦訓練施設で射撃の演習だ。本当は、屋内にも射撃場があるのだが、上級生――三年生――が使うらしく、そうなってしまったらしい。でも、銃は持てる。
そう、これなんだと、想一は今にも爆発しそうな喜びを全身に駆け巡らせて、ニヤリと笑った。
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