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若干息を切らし気味の春子に冷めた様子で白雪はポソリと呟いた。
「…では、春子はわたくしの味方と言うことですのね?」
「え…と、私たちは常に白雪さまの味方です。白雪さまの思うままに私たちは働きます!」
「ならば、明日からわたくしが学園へ行って帰る間一切関わらぬと誓ってくださいまし。それでなければわたくしは食事もしませんし、学園にも行きませんわ。」
頑固な性格は父親譲りの白雪は一度思い立ったらテコでも動かない。
それは春子も十分承知している。
困り果てた春子は真っ白になってしまった頭をなんとか起動させて考えた。
「ではっ、…私1人だけが白雪さまをお守りいたします。…他の者たちへは私から事情は伝えますので…」
その春子の言葉に渋々白雪は頷いた。
本当は春子もいない方が良いのだが、白雪はとりあえずある計画を実行に移したいと強く願っていた為に邪魔はなるべく少ない方が良いと踏んだ。
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