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あずさには悪い気もしたがこれも白雪の作戦の内。
彼女は、いわゆる女の人が大好きな女の人なのだ。白雪にハートをガッツリ掴まれてからというもの、彼女は白雪のペット同然の存在となっていった…。
ガーデンクラスの生徒は金曜日になると大概が欠席をする。
政府要人の娘や上流階級のお嬢様の集まりなので皆さん忙しいのです。
自分とあずさ以外誰もいない教室。
そのあずさもショックでうちひしがれている。
そしてなにより今日は金曜日…。
完璧なまでの、自由。
グッタリと机にうなだれるあずさを横目に白雪はニッコリウキウキ気分を放出させていた。
午前中の授業はとりあえずいつも通りにこなし、なるべくこのウキウキをあずさに悟られぬように白雪は努めた。
「…姫、そろそろお許しを…」
午後のティータイム、机から頬を離さずに半分泣きながらあずさが口を開いた。
「わたくしはまだ怒っておりますの。1人にしてくださいましっ。」
ぷいとそっぽを向くとあずさはその場でぶわっと涙を溢れさせ教室を飛び出して行った。
作戦その1、成功ですわ♪
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