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厄介ついでにと簡単に言われても涼輔には白雪をどこでどのようにかくまうのかサッパリ見当もつかない。
制服からして金持ち学校の生徒だとはわかったが、第一追っ手のこともよくわからないのにかくまえなんてよく言ったもんだ。
とりあえずあてもなく白雪を抱えて歩く足は自宅に向かっていた。
そんな白雪はというとしっかり涼輔の首に抱きついてニコニコ笑顔を見せている。
可愛いんだけどな…
何考えてんだか、怖い女…
それが涼輔の素直な気持ちだった。
特に会話も無く涼輔の家の前まで来るとピタリと涼輔は立ち止まった。
さすがにその先に足を運びづらい。
なにせ今まで女子と絡んだり、ましてや家に連れ込むなんて今の一度も無かった涼輔。
だけどこんな所で突っ立っていたって始まらない。極度の緊張感を感じながら家の扉を開けた。
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