狐と男

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「狐?ふざけてるのか」 『ふざけてないよ~、本当なんだから! それに。ただの狐じゃないんだからね!』 「じゃあなんだ、化けぎつねか?」 『ちがうもんっ! 僕ね、九尾の狐なんだ』 少年は自慢げにいいきった 九尾の狐って、あの尻尾が9つある…あれか? 「ならば、証拠を見せてみろ」 『いいよ、鴨は特別にね』 「だから鴨と呼ぶなと…」 言おうとして止まってしまった 餓鬼の背後から九本のフサフサ尻尾が出てきたからだ ついでに、耳までついやがる 「お前…」 『ね~?本当にだったでしょ?』 信じたくなかったが、仕方ないか 「わかった信じてやる、ところでお前はここで一人なのか?」 『・・・・・そう一人だよ、僕は何百年前この岩に封印されたんだ。 今は封印も弱まって、この周辺くらいなら動けるけどね。』 封印か・・・・・本当にそんなことできるやついたんだな… 「・・・・・お前暇か?」 『へ?何いきなり?』 「俺と一緒に来い」 こいつは強い、しかも妖怪となりゃ人間より丈夫そうだ
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