義姉妹達と盗賊達

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愛沙「管輅が言っていた天の御遣い。……あれはエセ占い師の戯言では?」 桃花「でも、管輅ちゃん言ってたよ?東方より飛来する流星は、乱世を治める使者の乗り物だーって」 愛沙「ふむ……確かに、その占いからすると、このお方が天の御遣いということになりますが……」 光輝「とりあえず、こっちも質問な。その天の御遣いって?」 愛沙「この乱世に平和を誘う天の使者。……自称大陸一の占い師、管輅の言葉です」 光輝(あのクソジジィがその管輅ちゃんって言う子に伝えたってことか……) 鈴々「今の世の中は漢王朝が腐敗して弱い人からたくさん税金をとって、好き勝手してるのだ。それに盗賊たちも一杯一杯いて、弱い人達を苛めているのだ」 桃花「そんな力無い人達を守ろうって立ち上がったのが、私たち三人なんだよ。だけど……私たち三人の力だけじゃ何も出来なくて……」 光輝「天の御遣いであるオレの名を求めたってわけか…………」 桃花「で、でも悪いことには使わないよ‼それは約束する‼」 光輝は少し考えて口を開いた。 光輝「劉備、君の理想はなんだい?君が求めるものなんだい?」 桃花「誰もが笑って暮らせるような平和な世の中です。だから、天ヶ瀬さん❗どうかお願いします❗私たちに協力してください」 頭を下げる桃花に対して光輝の答えは―――――― 光輝「ヤダ」 拒絶だった。
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