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恵太(…………?)
自分はまだ死んでいない。
金属音がしたから助かったのかな、と恵太は思って恐る恐る目を開いた。
恵太「えっ――――――」
とっさにナイフで防いだと思っていた――――
とっさに誰かが助けてくれたと思っていた――――
だが、その予想を斜めを上にいくことが起きていた。
思春「なぜだ…………なぜ、"お前の首は斬れない"⁉」
思春が代わりに今の現状の答えを出した。
思春の愛刀は確かに恵太の首をとらえていた。
しかし、普通なら首が飛ぶはず斬撃をもろに受けても、恵太の首には"傷ひとつすらなかった"。
その上、金属音が鳴ったため、恵太の首は鉄と同等かそれ以上の硬さを示していた。
恵太「う、うわぁぁぁぁぁぁ⁉」
当の本人はびっくりして、思春を突き飛ばす。
思春「なっ――――」
恵太は軽く突き飛ばしたつもりだったが、その軽い一撃が、背後にいた兵のところまで突き飛ばされる勢いだった。
恵太「なんで⁉なんなんだよ、この身体⁉」
自分の身体は普通ではない――――
そう考えてしまった恵太は余裕をなくし、混乱していた。
恵太(このままじゃ、何かの実験に使われるよっ‼)
現代ならそうなっていたかもしれないが、今は古代。
そんな技術はこの時代にはないが、恵太はここを未だ現代のどこかと勘違いしていた。
雪蓮「ちょっと、あなた――――――」
恵太「うわぁぁぁぁぁぁ⁉来るな、来るなーーーー‼」
恵太は近く合った片手で木を持った。
誤字ではない。
詳しく言うと、"片手で木をこん棒のように持っていた"。
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