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冥琳「まずお前の名前?」
恵太「神無恵太、です…………」
冥琳「なぜ我が王の墓の前にいた?」
恵太「わからない……気がついたらそこにいた…………」
冥琳「わからないとは?」
恵太「名前以外、何も覚えてないんだ…………あのナイフだって、いつの間にか持っていたし。携帯も――――」
冥琳「けいたい、とは?」
恵太「知らないの?えっと、遠くにいる人と通信できる機械だよ。だけど、その場所に同じ機械がないと使えないよ」
冥琳「ふむ、見せてもらっていいか?」
恵太「あ、はい」
恵太は携帯を差し出した。
冥琳と雪蓮は興味津々と見ていると――――
『ぶるぁぁぁぁぁぁッッッ‼ぶるぁぁぁぁぁぁッッッ‼』
二人「「‼(ビクッ)」」
野太い声が響く着信にとっさに携帯を落としてしまう冥琳。
恵太はギリギリキャッチして、壊されることはなくなった。
恵太「ちゃ、着信⁉誰からだろう…………」
と携帯を開く。すると、圏外なのにメールが一件届いていた。
恵太「添付されてる動画がある……えっと、王様。見てもいいですか?」
雪蓮「私達も見せてくれるならいいわ」
恵太は添付された動画を作動した。
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