第3話 encounter(出会い)

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「あっ!!」と渉が大声を出す。思わず悠とおじさんはびくっとした。渉は興奮気味に「レイジングブルだ・・・うわこれ彫刻はいったウィルディマグナム・・・」渉は夢中で銃をいじり始めた。 そして二人は気に入ったもので悠は素振りをしたり鞘から出してはしまったり、渉は店にあった的に向かって打ったりなど夢中になっていた。「渉ー次はあのでっかいの倒すためにこれ買おーぜ!!」と悠が言う。 「しっ!くれぐれも内密にだろ!!でもいーかもな俺も前から欲しかったやつがあったし買うか」と渉も笑顔で答える。でっかいの?くれぐれも内密に?ジェントルに会ったのかこいつら・・・と武器屋のおじさんは心の中で思った。 ジェントルはあの生き物を見たやつ全員の記憶を消してるはず?ジェントルに会ってあの生き物の事を覚えてるなんてジェントルも認めたってことかこいつら期待できるな。 「お前らそれ気に入ったのか?今日は特別だ持ってけ持ってけ!!」おじさんは笑顔で言った。「まじ?やったー」悠は飛び跳ねた。渉も笑顔になり「ラッキー」とつぶやく。 もともと遠慮を知らない2人は、悠は棚においてあったおしゃれな浴衣のようなものを羽織ってゆるく帯を締めると、一期一振の居合刀と小太刀とを巻いた帯にさし、木刀1本を置いてあった赤い竹刀袋にいれ肩から背負った。渉はサングラスを着ていたシャツの首元にさしベルト型の青黒いレザーのガンホルダーを2つ腰に巻きつけ左側にレイジングブル、オートマグ、右側にマテバ 6 unica、475ウィルディマグナムを入れて店を出ようとする。「おい、待て普通1個ずつだろ?」とおじさんが焦ったように言う。 「持ってけって言ったのおっちゃんだろ?」と悠がいい。渉と悠は満面の笑みをおじさんに見せ2人は店を出た。おじさんは肩を落とし「なんてガキどもだ・・・」とつぶやきイスにどさっと座った。
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