第4話 design(偶然)

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2人が出て行った5分後だった。ちゃりんちゃりーん再び武器屋のドアが開いた。「いらっしゃい・・・」おじさんは落胆していた。「おや、めずらしいですね大五郎君が元気ないなんて」とジェントルが言う。 「あー聞いてくれよさっき高校生の2人組が来てな。持ってけって言ったらあのくそがきども大量に持ってきやがったんだよ・・・」大五郎は涙目である。「はぁ、なんで持ってけなんてことを??」ジェントルは不思議がっている。 「えっ?それはだなー・・そうだ!!ジェントルに認められたと思って気分よくなってな・・」と大五郎は言う。 「わたくしが認めた?高校生を?んー?」とジェントルは考え込む。「あっあの2人組ですか認めたというより度胸がありましたので、まぁいいかなと思いましてね」とジェントルは少し笑みを浮かべる。「よっぽどあの2人を気に入ったんだなお前」と大五郎は言う。 「わたくしがあんな高校生を認めるわけないじゃないですか」ジェントルは焦ったように言う。「でも実力主義のおまえが、度胸で決めるなんてな、まぁ俺も気に入ったよあの2人は、あいつらにも協力させるのか?」大五郎は笑顔で言った。 「時がくれば、ですね・・・とりあえず会議の時間です私は行きますよ大五郎君」「わかったけど、君じゃなくて大五郎さんな」大五郎は正直どちらでも良いが毎回これだけは言っていた。 「はいはい、くれぐれも、遅刻しないように」と言いジェントルは言い店を出て行った。 あたりは暗くなって来ていた。 武器屋を出てから未だにふらふらと走っていたのだ。街灯もない道をまっすぐ走っていた「今、何時?」悠は眠たそうな声で渉に聞く「10時だ」と渉は答える「もうそんな時間か?、帰るか渉」と悠が言った。「そうだな」渉も眠いのか口数が減っている。 「そーいや武器屋のおっちゃん良い人だったな?」と悠が言う。「だな、こんなにもらっちまったしな」渉も嬉しそうだ。そんなこんなで今日起きた事を話していたら家に着いた。 「じゃあなー渉?また明日?」「じゃ明日は学校な」と渉が言った。「わかった」と悠は家の中に入っていった。悠はアパートを借りて一人暮らしをしている。 「今日も楽しかったな?、あれ結局なんだったんだろう・・・」と考えながらもすぐに眠りについた。 そのころ渉も家に着き壊れた銃を直そうと思っていたが今日の疲れからかすぐに眠りについてしまった。
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