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けど、ここで同情を表には出せない。彼女なんだから堂々とした態度をしないと。
「好きにすればいいよ。あなたが何をしても、私と優真が付き合ってることは変わらないから。優真に変わってくれる?」
少し間を置いてから優真が出る。
<亜妃?悪いこんな電話。>
恋人に話すフリをして甘い声を出す。本当だったら嬉しいのに…
目の前で手を振る香菜子を見ると、口パクで先に行くと伝えてきた。
頷いて見送って、急に寂しくなる。
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