8人が本棚に入れています
本棚に追加
「もしもし! 警察ですか!? 今、目の前に殺人犯が――」
させない!
スマートフォンの画面にハサミを突き立てる。こうすれば……、こうすれば私たちの時間を邪魔する奴は来ない!
「くそっ!」
「待って!」
なんで? なんで止まってくれないの? なんで私を見てくれないの?
「なんでっ!?」
あっ!!
「ぐあっ……!!」
いつの間にか投げていたハサミが、彼の背中に深々と刺さっていた。
「カイくん!!」
もちろん走り寄る。
「来るな殺人犯!」
「どうしてそんなこと言うの!? 私は……私は貴方と幸せになりたくて!! 貴方を誘惑してセックスまでした、あの牛女を消したのに!?」
彼はキョトンとした顔になった。
「俺、あいつとはHしてねぇぞ?」
え……?
最初のコメントを投稿しよう!