最期のプレゼント

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「もしもし! 警察ですか!? 今、目の前に殺人犯が――」  させない!  スマートフォンの画面にハサミを突き立てる。こうすれば……、こうすれば私たちの時間を邪魔する奴は来ない! 「くそっ!」 「待って!」  なんで? なんで止まってくれないの? なんで私を見てくれないの? 「なんでっ!?」  あっ!! 「ぐあっ……!!」  いつの間にか投げていたハサミが、彼の背中に深々と刺さっていた。 「カイくん!!」  もちろん走り寄る。 「来るな殺人犯!」 「どうしてそんなこと言うの!? 私は……私は貴方と幸せになりたくて!! 貴方を誘惑してセックスまでした、あの牛女を消したのに!?」  彼はキョトンとした顔になった。 「俺、あいつとはHしてねぇぞ?」  え……?
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