最期のプレゼント

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 わからない。わからないわ、貴方の気持ちが。  前は離れていても、貴方の気持ちは分かったのに。心が通じていたのに。  どうしてかなぁ。  なんでかなぁ。  なぜ今、貴方の傍に私はいないの?  なぜ今、私は貴方の傍にいないのだろう?  おかしいな、独りなんて無かったのに。  あれ? なんで楽しげに話なんてしてるんだろう? 私以外と何を話すことがあるんだろう? 「ねぇ、カイ先輩。元カノさんって、どんな人だったんですか?」 「え? ん~そうだなぁ。簡単に言えば、お節介ストーカーかな」  え……? 「キモ~い! なんですか、その犯罪者!」 「なんていうか、もう怖いんだよな、あそこまで行くと。毎日毎日『はい、お弁当!』とか『部活お疲れ様!』とか。終いには『私、貴方のお嫁さんになって、一生付き添うから!』って言い始めるし」 「でも、それだけ愛されてたってことじゃないんですか? かなりキモいけど」 「はぁ!? アレを愛なんて言ったら、戦争だって愛になるって! 毎日毎日クラスとか部活の奴らから『おい、嫁が待ってるぞ!』『お、今日も愛妻弁当か~。うらやましいなぁ』とか言われるんだぜ?」 「それは耐えられないかも……」  知らなかった。私のしたことで、そんなことをされてたなんて……。
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