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「まぁまぁ…それでもお前は大した奴だよ」
和真の機嫌を取り戻す為か突然誉めようと頑張るシュバルツ。
「ここは夢みたいな所だ、普通の人なら現実と区別できないッてのが殆どだが、ちゃンと区別できてるじゃないか…それッて普通ならスゴいぜ? まるで何回も経験してるみたいな~~?」
おいおい、これ誉めて無くね?
間接的に陰険野郎って言ってないか?
「そうか、何回も経験あるから意識できてるのか…引き籠もりレベルだな」
結果的に誉めて無いじゃんか。
「どうやらツッコミを入れるぐらいの元気はありそうだな」
あっ、そっか、ここじゃ俺の想ってることが全部わかるのか、てことはこれも聴こえてるって訳か。
「それじゃ本題に入る、私の大ざッぱな自己紹介で何となく理解して頂けてるッぽいので省略するぞ」
「その理解して欲しい所ッてここにあンた居る理由とかあンた自身に対する疑問とかだろ? 説明されても多分理解できないし、話しが延びると飽きられちゃうからな」
「飽きられる? 誰に?」
「いや、ただのメタ発言だよ」
「ふ~ン、まぁ本題に入るとして…私がキミの世界を尋ねて来た理由は簡単さ、キミにやッて欲しいことがある」
「やッて欲しいこと?」
「そう、大体3つやッて欲しいのだ、本当はもッとあるのだがそちらはやらなくても問題無く進むのでな」
「1つはこの世界(現実世界)に現れたバグを取り除いて欲しい、あいつらカラダなンてものを手に入れやがッて……」
「バグ? ウィルスみたいなもンか?」
「こいつらたち悪くてなぁ、ゴキブリみたく中々死なないし増えるしマジ勘弁、私は内側の世界でしか存在できなくてね…外の世界に直接干渉はできないンだ」
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