2010.4.20

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             ―――AM2:30――― きっとこれでよかったんだ。 彼が全てを悟り、僕に賛同までしてくれた別れの言葉。 「さよなら」でも「またね」でもない「ありがとう」 だって、僕は悪いことはしてないし、永遠にあえないわけでもない。 明日になれば、また会えるんだ。 例え平行線のままだろうとも、そばに居れる。 巡だって僕が好みじゃなかっただけなんだ。 これはいわゆる、只の失恋。 割り切った僕は寝台に腰かけ、大分前にかかりつけのお医者さんから処方された薬を出す。 「眠れないときに」とだされた薬だ。 僕はそこから錠剤を取り出し考える。 「もし・・・僕が女の子だったらどうだったのかな」 返ってくる答えはない。 今日は本当につかれた。 いろいろあったけど楽しかったと思う。 いろんな経験をさせてくれた巡には感謝しないとね。 ただ、こんなお礼は少し迷惑かな? でも、僕も傷つくのには疲れたんだ。 僕は大きくため息をつき、錠剤を口に含む。 「また明日ね・・・・・・巡」 最後にそうつぶやくと薬が回ってきたのだろう。 僕はゆっくりと、深い深いまどろみの中へと堕ちていった 2010.4.10 over write
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