2010.4.20

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実は今日も彼と行動を共にする予定で、僕は約束の場所でずっとソワソワしている。 ――今日の格好変じゃないかな? ――おかしなこと言っちゃダメだからね ありとあらゆるシチュエーションを想像しながら1人ドキドキしていると、ようやく見覚えのある人を見つけた。 「巡くん!こっちだよ!」 どうしようもない喜びを抑えきれずに声をかけ手を振る。 向こうも気づいたらしく、手を上げ僕の方へ向かってきた。 「おまたせ。ちょっと別の用事が重なってさ……」 「大丈夫だよ。僕なんて15分前まで寝てたもん。」 「15分前って……お前も相変わらずだよな」 「む……これが僕なんだから仕方ないじゃん。お母さん達に説明してたら夜中になっちゃってたし…」 「それは俺もだよ。あの人デートデートうっせぇんだわ」 僕はデートでもいいよと言いそうになるのを抑え、曖昧に頷き返した。 彼には気持ちを伝えていない。 伝えたところで困らせるだけだろうし、好きな人が困る姿なんて見たくないのだ。
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