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「……?で、今日はどこで遊ぶ?」
「ん~。ゲームセンター…とか行ってみたいなぁ」
「あー、ゲーセンなら俺も久々だなぁ」
「巡は結構行くんだね。僕は一回もないんだ」
「お、じゃあ今日が初体験かーーっとバスが来たみたいだぜ」
行き先を決めると、丁度いいタイミングでそちら方面のバスが来たので乗り込む。
僕の身長は155cmで巡は177cm。
その身長差は兄弟といってもなんの差し支えもなく、回りのお客さんが気をつかって席を譲ってくれるほどだ。
「なんか…申し訳ないよな」
「そうだねー。というか僕にも身長分けてよー」
「はぁ?お前は今くらい小さい方が可愛いだろ」
『かわいい』とか簡単にいってしまえる巡には羞恥心とかモラルとかがないのかもしれない。
まぁ・・・そういうところが僕の心をひきつけてしまうのは間違いないわけで・・・
僕はますます底なし沼にとらわれてしまい、赤面する。
「ん?どした?あついのか?」
「!?い、いや平気だよ!!全然平気!」
本当、こんなにずぼらな彼のどこがいいのだろう・・・?
というか運転手さんも真に受けてクーラーつけなくてもいいじゃんか・・・今4月だっていうのに・・。
とりあえず、今はこの冷房地獄をいきぬくのかぁ・・・
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