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～Aクラス前～
俺と遊星はガラスに張り付き、中を覗きこんでいた。
「高そうなカーペットだなぁ～」
「お菓子おいしそうだねぇ～」
「みっともないからやめなさい」
呆れ顔の夏樹につっこまれた。
「いや、凄いんだって。見てみ？」
「凄いのはわかったけど、恥ずかしいでしょ？」
凄いものに素直に感動して何が悪い！
「でもさ、Fクラスの教室ってこれより酷いらしいけど」
「比べるもの間違ってない？」
「ここと比べたら普通の教室も『酷い』の分類に入るだろ」
まさに『月とスッポン』だと思う。
「ま、行ってみりゃわかるだろ」
「そうね」
「れっつご～」
俺たちはFクラスに向かった。
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