生きたくて死にたい僕
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柔らかく甘い香りのする人間。小さな赤子。 陽の光の中で、それは祈りにも似た瞬間だった。 そして、運命を掴んだ瞬間でもあった。 孤独に愛され、生きた屍と恐れられて来た吸血鬼。 14の歳で吸血鬼に転生した永遠の少年。 それが、伽藍。 生きたいと心底思いながら、死にたいと願い続けて居る。 それが、伽藍。 朝、昼、夜を生きる特異な吸血鬼。 それが、伽藍。 伽藍の物語の始まり。
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