生きたくて死にたい僕

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  僕もこの子に選択させてみようか? 伽藍は気まぐれに思った。 もちろん、まだ言葉も話せないこの赤子には何の選択も出来はしないと判っていたし、伽藍には“時間”があった。 そっと、手を伸ばす。 白いおくるみに包まれた乳飲み子は、眠っている様に見えた。 ぷっくりと丸く柔らかい頬に触れる。 温かい体温。 そこに流れる血潮は、甘い匂いと活気に満ちていた。 美味しそうだと、思った。 それは罪悪感を感じる程に。 伽藍は思わず手を引っ込めた。    
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