プロローグ

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蝉が鳴きはじめる初夏の7月…。 僕は自分の部屋で大学のレポートをしていた。 自分の部屋と、言っても大学近くのアパートの一室なのだけれど。 このレポートも本来ならやらなくても良いのだろうが、この前教授と議論が白熱した結果。 「自分の考えをまとめて、私が納得出来るようなレポートを出してみろ!」と、 挑発を受け議論をして興奮していたせいもあってか受けてしまった。 いまは、はっきり言って若干後悔している。 部屋にはテレビ、机変わりに使っているテーブルがあり机の上にはノートパソコンとレポート用紙、あとはレポートの資料にと大学の図書館で借りた本やらがある。 レポートの題材に、丁度いい資料が足りなさ過ぎるせいか、思うようにはかどらなくて僕はため息をついた。 そんな僕に助けとも言うべきか、救いの神が現れた。
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