プロローグ

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「まぁ、僕は元気といえば元気かな? んで、どうしたの? 井々野さんから連絡くるなんて、久しぶりで驚いたよ。」 「あっ、ごめんね。 実は、最近村で変な事が起きてて…。 璃子に聞いたら、望月君ならそういうの詳しいからなんとかなるかもって…。」 「変な事? あぁ、怪奇現象とか呼ばれてる類いのこと? なら、確かに僕は大学のサークルでオカルト系の研究してるから確かに詳しいけど…。」 璃子とは井々野より付き合いが古い、まぁ腐れ縁とも言うべき友達だ。 女の子らしくて落ち着いた井々野とは逆で、男勝りでお転婆というか…。 かなりのお転婆だった璃子は、何故か井々野と仲が良かったのを覚えている。 「うん、だからもし夏休みに時間あるようなら調べてもらえないかな? もちろん、ご飯とか寝泊まりするとこは提供するし。 ダメかな?」 ん~…丁度レポートのテーマにも使えそうだし、これは行くべきか。 それに、何よりあの頃よりも可愛さに磨きがかかった、であろう井々野を見たいという男としての下心もあるわけだが。 「良いよ、僕じゃ解決出来るかはわからないけど 場所はどこ?」
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