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そう泣き叫ぶ夢ばかり見る。 うんざり 自分の事が嫌いになる。 気晴らしに誰か傷つけてやる。 私は最低だ。 そして最高でもある。 自分を救うためなら平気で何でも壊せる。 こんなに身勝手だと、楽しすぎて笑える。 必死に我慢し努力する人間は滑稽だ。 そんな風になりたくない。 私は自由なんだ。 でも、本当は籠の鳥。 ずっと扉は開いているのに出られない。 私の方がよっぽど愚かで滑稽だ。 でも、それに気づきたくなかった。 気づけば私の世界が終わってしまうから。 まだ、夢を見ていたい。 強がって笑っていたい。 他人に理解されたくない。 ましてや同情なんて… そんなのは私じゃない。 私は一人で平気だから。 干渉しないで。 縛らないで。 そうすればあなたの邪魔はしないから。
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