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こんばんわ。
このお話の主人公をやらせていただきます、遥(ハル)です。
まず、私がどういう人間なのかみなさんにご説明いたします。
わかっていただけたなら、あなたのことも分析させてくださいね(笑)
あたしはとにかく冷めてた。
何をするにもやる気がでない。
けれど人間には興味をそそられた。
人間観察が趣味だ。
だれかの恋バナや、くだらない話なんかも聞いていて楽しい。
なんでそんなことに一生懸命なのか、理解できない事は特に面白い。
自分の事も大袈裟な嘘をかぶせて話してみた。
すると人は負けじと自分の様々な過去や感情を話した。
こんなにハマるものはない。
悪趣味と分かっていて止められなかった。
私の嘘は増え続けた。
嘘が現実と複雑に絡み合って、もはやどれが本当なのか
自分でも混乱する。
私は嘘をもうひとつの世界として受け入れることにした。
だが、それがいけなかった。
虚言癖に拍車がかかった。
私は妄想の中の住人になった。
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