君の分まで

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「おじいちゃんもおばちゃんも、 子供も大人も 草も木も花も土も空気も空も ぜーんぶ僕は大好きなんだ。」 そう言って彼は笑った。 「……ラブレターの彼女も?」 「……え?」 気付いたらこぼれていた言葉。 分からない。 なぜそんな事を言ったのか、どうして涙が流れているのかも分からなかった。 「空ちゃん!」 私は逃げ出した。 背中にかけられた制止の声を振り切って、私は逃げ出した。 なんであんな事言ってしまったんだろう。 そんな意味で言ったんじゃ無いのは分かっていたのに。 モヤモヤとドロドロとボウボウな思いがグチャグチャに混ざって言葉と涙になって溢れ出してた。 本当に訳わかんない女だ。私。 きっと嫌われた。
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