君の分まで

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「昼も、夜も、雨も、曇りも、雪も、色々な表情を見せてくれる空が好き。 誰かが雨が嫌いって言ったって構わない。 空ちゃんが自分を嫌いな分は、その分まで好きでいるから、空ちゃんはそんな僕を好きでいてくれないかな?」 彼の肩を涙で濡らし、私は顔をグチャグチャにしながらも頷いた。 彼は 「でも、できれば、ピカピカに晴れた空ちゃんの笑顔を見ていたいかな」 と私を抱きしめた腕の力を少し強め、私は 「バカ」 と彼の腰に回した腕を少しだけ強くしめた。
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