君の分まで

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集合時間の3時に私は少し遅れた。 二人きりと言うことで少しでも可愛く見られたかったけど名目が撮影会な以上動きにくい服装はよろしくないとギリギリまで悩んだ結果。 「ごめん!ちょっと遅れた!」 謝罪して顔を上げた瞬間に私を迎えたのはパシャリという聞き慣れたシャッター音とレンズをこちらに向けカメラを覗きこむ佐藤真の姿で。 「ちょっと!なんで私を撮るのよ!私は撮る側なの!」 こんなに可愛くない私が彼のカメラの中に収まるなんて恥ずかしすぎると顔を抑え、レンズと私の間に手を出す。 レンズを抑えたりはしない。彼の今日の写真全てに私の指紋が映っていたなんて事になったらそっちの方が恥だ。 「大丈夫!すごく可愛いよ!」 「そういう問題じゃないの!!」 私はきっと耳まで真っ赤だったろう。
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